編集者インタビュー2

INTERVIEW
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齋藤 若菜

2023年、新卒でブシロードに入社。初期配属先のTCGユニットマーケティング部マーケティングチームを経て、ブシロードワークス設立時に異動。雑誌編集部を経て、書籍編集部で書籍制作を行い、現在は漫画編集部に所属。好きな作品は『カードキャプターさくら』『彼氏彼女の事情』『スキップとローファー』など。

何故漫画編集者を選んだのか
エンタメの中でも特に漫画や小説が好きだったので、いつか自分も作り手として携わりたいと、編集者に憧れていました。就活の際には、編集という仕事に触れられるかもと、書籍を取り扱っているブシロードに入社を決めました。初めはTCG部門に仮配属されたのですが、入社時期がちょうどブシロードワークス設立の年だったこともあり、やりたいことを諦められないと、出版部門に異動させていただきました。1人だけの新卒配属だったこともあり、今振り返ってもみなさんにとても気にかけていただいたなと思います。頓珍漢な発言をいっぱいしていただろう新人の私の言葉にも耳を傾けて下さり、背中を押してもらったことも多く、良い意味でがむしゃらになれる環境だったので、1年目から編集者としての仕事に触れられてよかったなと感じます。
漫画編集者としての仕事
現在の業務は書籍制作などを行いつつ、連載作品1本を担当し、コミックアンソロジーなどの短編集への参加や企画立案などに携わっています。まだまだ担当している作品が少ないので、一緒に作品を作りたいと思う作家さんを探して、声をかけたりしています。
漫画編集は特に「人」と関わる仕事だと思っています。一緒に作品を作る相手も、作品を届ける相手も「人」なので、自分の考えや意見、発する言葉の先に「人」がいることを意識するようにしています。考え方も価値観も人に寄って違うので、時にはキツイことを言わないといけない時や、苦しいことを考える時間もありますが、「人」に伝えることや関わることを妥協せずに大切にしなきゃ、と感じます。
編集者としての目標
面白くてしっかり売れる作品を作りたいです。面白い作品は世の中にたくさんあって、なんで売れてないんだ……と思うことが多々あるんです。そこで終わらず、面白いと思った作品が作れて、それがたくさんの人に届いて面白いと思ってもらえたら、とても嬉しいし素晴らしいことだなと思います。夢みたいな目標ですが(笑)。面白いとは何か、たくさんの人に読んでもらうには何を考えればいいのか、などを勉強し、挑戦しながら、誰かの心に留まるような世界観やキャラクターを生み出す作品を作家さんと作り上げたいです。
新卒へのメッセージ
ずっと憧れていた漫画編集者として働いてみて、想像以上に自分に裁量があることばかりでした。そして想像以上に自分の意見や考えが作品に直結することが多く、編集者も一緒に作品を作っていることを実感しています。作家さんと作品を作り上げた時、その作品が世に出た時、読者に届いた時、一瞬一瞬が喜びでいっぱいです。自分が携わったことがそのまま形に現れることも多いので責任重大だと思うのですが、その分の達成感や充実感が唯一無二の仕事だと思います。憧れとのギャップを不安に思う方もいるかもしれないのですが、作品を作りたい、自分の興味のあることや「好き」を形にしたいと思う方はぜひ挑戦してみてほしいです。
1日のスケジュール

通常時

10:00出社

10:30メールチェック

11:00ネームチェック

12:00昼食

13:00打ち合わせ

15:00企画検討

17:00ネームチェック

18:00打ち合わせ

20:00退社

多忙な一日

9:00出社

9:30メールチェック

10:00ネームチェック

11:00打ち合わせ

13:00昼食

13:30入稿作業

15:00打ち合わせ

17:00単行本作業

19:00ネームチェック

20:00打ち合わせ

21:00退社