JUNIOR EDITORS
若手編集者座談会
若手の目線で 会社のことや編集の仕事について 等身大の言葉をお届け
C.I.
大学卒業後は編集プロダクションにて月刊雑誌・書籍の編集者として3年勤務。2024年、ブシロードノベル創刊のタイミングでブシロードワークスに入社。好きな作品は『とある魔術の禁書目録』『ジョジョの奇妙な冒険』『星新一 ショートショート』。
Y.K.
2022年に編集プロダクションへ入社し、漫画編集者としてのキャリアをスタート。漫画アプリの運営や作品編集などを経て、2023年にブシロードワークスへ入社。現在はコミックグロウルにて複数作品を担当。好きな作品は『結界師』『BLEACH』。
W.S.
2023年、新卒でブシロードに入社。初期配属先のTCG ユニットマーケティング部を経て、ブシロードワークス設立時に異動。雑誌編集部を経て、書籍編集部で書籍制作を行い、現在は漫画編集部に所属。好きな作品は『カードキャプターさくら』『彼氏彼女の事情』『スキップとローファー』など。
Y.Y.
ホテル業界にて新卒から3年間勤務した後、漫画編集職へ転職。ブシロードワークスには会社の設立と同時に入社。好きな作品は『鋼の錬金術師』『ソウルイーター』『四月は君の嘘』『五等分の花嫁』。
編集者になって感じたこと
W.S.
大変って思いました。「仕事が大変」というよりは、打ち合わせでの作家さんとのコミュニケーションや人間関係が難しくて。
Y.Y.
僕も近いですね。編集者ってすごく専門的な技術者みたいなイメージがあったんです。けど実際に入ってみると、作家さんとの会話の中から作品の面白さに繋がるものを引き出すなど、コミュニケーションが大事だなっていうのを感じましたね。
C.I.
自分は前職では雑誌編集をしていたので、そことのギャップはありました。雑誌だとビジネスっぽいやりとりが多かったんですが、ノベル編集では作家さんと対個人の付き合いがメインで、そこが大変でもあり面白くもありましたね。
Y.K.
コミュニケーションもそうですが、実際に自分が編集者になってはじめて、すごく細かいところまで考えながら作ってるんだなと気づきましたね。外からはわかりにくい仕事だなと。
C.I.
確かに作品の見方とか、感じ方とか、ちょっと変わるかもしれないですよね。商業的な目線とかも入ってきますし。
W.S.
いままで通ってこなかったジャンルの売れてる漫画を読んだ時、自分と切り離してなんで売れてるのかなとか、どういう人に刺さってるのかな、みたいなことを自然に考えるようになった時に、私って読者じゃなくなったんだみたいなことを思ったような気がします。
BWK・グロウル編集部の雰囲気は?
Y.Y.
結構落ち着いてますよね。仲が悪いとかじゃなく、夕方くらいまでは皆それぞれで打ち合わせとか作業を自席でやっている感じ。
C.I.
特に入社した直後とか、集中して作業している時に話しかけるのがちょっと難しかったです。でも業務上話さなきゃいけないこともあるので、そのタイミングを見計らうのも仕事のスキルの一つというか。
W.S.
雑談も聞こえてくるけど、「今週のジャンプが〜」とか「この前見た映画」とかエンタメ系の話が多いなって。
Y.K.
雑談は夜のほうが多いですね。
W.S.
やっぱみなさん夜行性だから、18時以降に元気になってちょっと雑談を始めたりご飯食べたりしてるのかも。オンオフがはっきりしていて、集中する時間とラフに働く時間みたいなメリハリがあるかなと思うんです。単純に昼頃に出社して、やることやってふと一息ついたら18時、みたいなところもありますけど。
C.I.
時間的に昼頃は頭も働いてないし、仕事もいっぱいあるしみたいな(笑)。
仕事のやりがいや、面白いと感じる点
Y.Y.
それこそ、まだ世に出ていない作品を読ませていただけるのは特権でしかないですね。ありがたいです。
W.S.
作家さんと打ち合わせで案出しをしたり、創作する人のプロセスってこういう感じなんだなって知ることができるのは面白いです。自分が意見をお伝えして、作家さんがそれを吸収してさらに良いものを生み出してくださっているところを間近で見られるのは嬉しいですね。
C.I.
それはノベルもありますね。打ち合わせした内容が作品に反映されて良いものができたとか、自分の意見が糧になったかもしれない時はやりがいを感じます。
Y.K.
出来上がった作品を見るのも楽しいですけど、僕は制作の過程も楽しいです。まぁ作ってる時の苦しさもあるんですが。
W.S.
制作中はもちろん苦しいですね(笑)。
Y.K.
漫画を描くとか、小説を書くって特殊能力じゃないですか。普通の人にはできないことだし。そういう才能を持った方と一緒にお仕事できるっていうのは編集者でしか得られない楽しさだと思います。
印象に残った出来事
W.S.
あるコミカライズ作品で、他のメディアミックスとの連動や、情報解禁の工夫にすごく力を入れた作品があって。SNSでファンの方に「この作品にこの作家さんはマジ神!」みたいなコメントをいただいたんです。作家さんからも「一緒に作品を作れて良かった」って言ってもらえて、作家さんにとっても読者の方にとっても良い作品にできたのは嬉しかったです。
Y.Y.
いいエピソードだ。
C.I.
ノベルとしては、ホラーや文芸系の書籍を担当したのが印象的でした。ブシロードノベルは基本的にラノベが多いのですが、企画出しや装幀にもこだわって、作家さんも巻き込んでいいものを作れたのがすごく印象に残っています。やりたいことをやらせてもらえる会社だなとも思いましたし。Y.K.さんは何かありますか?
Y.K.
うーん、自分が失敗した話はいっぱいあるんですけど……。
C.I.
聞かせてくださいよ。
Y.K.
自分が担当させていただいていた作品の打ち切りが決まって。担当作品が打ち切りになるのはその時が初めてでした。でも作家さんはすごく熱量があって作品を描いている方で。打ち切りになることをなかなか言い出せなかったんです。いま考えると、丁寧に、だけど迅速に話をすべきだと思います。
W.S.
担当としては心苦しいこともしっかりお伝えしないといけないのが苦しいですよね。
Y.Y.
担当としても辛いですが、何より作家さんが一番辛いですからね。ネガティブなことも真摯に伝えないといけない。でも、続けていると嬉しいこともあるじゃないですか。最近、Y.K.さんの担当作品で大きなヒットも出ましたよね。
Y.K.
そうですね。自分の担当作品が売れるとやっぱり印象に残りますね。
個人・組織としての野心、野望
Y.Y.
打倒『魔法使いの嫁』です!
C.I.
強気ですね(笑)。
W.S.
それは売り上げで、っていう意味ですか?
Y.Y.
売り上げという意味でもありますが、自分の担当作品もブシロードワークスの看板にしたいというか。『魔法使いの嫁』は今ブシロードワークスの中で一番大きな作品で、会社にとっても大きな支えとなっている作品です。でも自分としては「『魔法使いの嫁』もあるけど、この作品も会社にとって大きいよね」って言ってもらえるような作品を作っていきたいです。
Y.K.
良い目標じゃないですか。ノベルはどうですか?
C.I.
ノベルもまず、ブシロードノベルと言えばこれ!という看板作品を作りたいですね。そういう作品が作れる土壌作りも含めてやっていきたいです。まず目指しているのは、お預かりしている作品の価値を最大化する土台を作ることです。作品をより多くの人に届けるためにも、読者が集まる看板作品は必要ですね。
W.S.
私の意見もお二人と似通ってしまうのですが、コミックグロウルと言って通じるようになりたいなと思いますね。それこそY.Y.さんの言うように、現状は『魔法使いの嫁』の名前をお借りして作家さんにブシロードワークスの紹介をする時が多くて。こちらからこういう編集部ですって言わずとも、「コミックグロウルってあの作品が有名ですよね」って言ってもらえるくらい認知が広まるといいなと思いますし、頑張りたいポイントでもあります。
Y.K.
そうですね、媒体も作品もやっぱり認知度って大事だなと思います。作品の認知度は、作家さんが会社の大きさや信用度を測る手段にもなりますし。より多くの作家さんとお仕事をするためにも、認知度は上げていきたいですね。
現場社員が考える一緒に働きたい人(新人に求めるもの)
C.I.
作家さんや作品に誠実に向き合える人ですかね。あとは野心。こういう作品を立ち上げたいとか、面白いものを作りたいっていう野心がないとしんどくなっちゃう気がします。現実に立ち向かう根性と、夢を見る野心はどちらもあってほしいかなと思いますね。
Y.Y.
W.S.さんはどうですか?そろそろ後輩を指導する立場になりそうですけど。
W.S.
そうですね、一生懸命に向き合ってくれる人、ですかね。死ぬ気でやれってわけじゃないですけど、頑張り屋さんな人と働きたいです。知らないことであっても、幅広くなんでもやってみようと挑戦できる人ですかね。
Y.Y.さんとY.K.さんはすでに後輩の指導をされてますけど、どんな人に来てほしいですか?
Y.Y.
W.S.さんの言う、「なんでもやってみよう」という方針はすごく大切だと思います。編集者って正解のない仕事なので。とにかくやってみて、違ったら戻ってまた進んで、っていう試行錯誤を恐れない人は、ぜひ入ってきてほしいです。
Y.K.
僕は自分に軸があることが必要だなと思っています。編集としての方針もそうですし、作家さんの才能をどう見るかとかも人によって分かれると思うので。自分なりの軸を持ち、意見をしっかり言葉にできることや、自信を持つことも大切だと思います。
編集部トップの二人が、
チームの未来や求める人材を語り合う