INTERVIEW #01

ロマンとリアルを胸に

M.S.

  • 2019年入社
  • マンガ編集

2019年にブシロードに新卒入社。入社後はブシロードワークスの前身であるブシロードメディアの情報誌編集部に配属。アニメアシスタントプロデューサー、月刊ブシロードの編集長などを経験し、現在はブシロードワークス コミックグロウル編集部で漫画編集を担当。

QUESTION#01

なぜ漫画編集者を選んだのか

私の場合、キャリアの出発点は情報誌編集部だったため、結果的に漫画編集の仕事に辿り着きましたが、もともと就職活動中は漫画編集者を志望していました。

きっかけは大学生の頃です。岩盤浴の休憩中にとある漫画作品を一気読みしていたのですが、最終巻のあとがきで、漫画家さんから担当編集者への熱い謝辞が目に留まりました。作品やキャラクターが成長し、漫画家さん自身も成長していく。その過程を支える編集者という存在への感謝。その時、職業として編集者を意識し、自分も才能ある方が生み出す作品を世に届ける伴走者になりたいと思ったことが志望の原点です。

QUESTION#02

編集者としての目標

プロの編集者である以上、具体的な数字の目標から逃げることはできません。数字だけを見て仕事をしているわけではないけれど、数字を見ないで済む仕事でもない、というのが正直なところです。そのうえで私が大切にしているのは、作家さん自身が「この作品が認められ、結果を出すことができた」と感じられる仕事をどれだけ作れるか、そして、その過程でどれだけ信頼していただけるかということです。

編集者は、作品をより良くするディレクターであり、商業的な成果を目指すプロデューサーであり、ときには作家さんが前へ進むための相談相手でもあります。一言で形容するのは難しい仕事ですが、だからこそ様々な役割を果たしながら、作家さんと作品の可能性を少しでも多くの人へ繋ぐことができる編集者でありたいと思っています。

QUESTION#03

仕事のやりがいや、面白いと感じる点

漫画の内容や単行本の展開について「読者の皆様にこう受け取ってもらいたい」と考えて仕掛けたことが、実際の反応や数字として返ってくる瞬間には、大きなやりがいを感じます。

また、私個人として特に嬉しいのは、ご一緒している作家さんのネームや原稿が、回を重ねるごとに変化し、作品がより魅力的になっていく過程を間近で見られることです。もちろん、それは作家さん自身の努力によるものですが、その過程に編集者として伴走できたと感じる瞬間は、この仕事を選んで良かったと思える、代えがたい時間です。

QUESTION#04

印象に残った出来事

作家さんと作品がヒットする喜びを共有できた瞬間はとても良い経験でした。

とある作品に取り組んだ時のことです。連載開始してから、グロウル上での閲覧数が芳しくなく、単行本も厳しい結果になってしまうのではないかと覚悟をしていたところでした。

いざ単行本打ち合わせにて、作家さんからカバーイラストラフ案をいただいた時に、とても心を奪われる素敵なイラストに、なにか予感を感じました。蓋を開けてみると、素敵なイラストとデザインがかけ合わさって多くの方に目が留まったのか、単行本の売れ行きがよく、重版にまでつながりました。おそらく入口は素敵なカバーイラストからだと思いますが、実際に内容をお楽しみいただいたことが重版につながったはずです。作品を形にしたのは作家さんの力ですが、編集者として、その作品づくりに共に向き合い、伴走した試行錯誤が結果に繋がったことは、とても嬉しく感じています。

QUESTION#05

苦労したこと

自分が面白いと思うもの、作家さんが面白いと思うもの、読者のみなさまや編集部が求めるものは、必ずしも一致しません。その違いを正確に理解し、商業的に求められるもの・求められていくであろうものを見極めていくことは、とても難しいと感じています。

作家さんと本当に面白いと思って議論を重ね、提出した企画でも、再検討になることは多々あります。自分の感性まで突き返されたように感じることもありますが、止まるわけにもいきません。

伝え方、市場への向き合い方、企画にそもそも足りないところ。もう一度、仮説を立て直します。悩み、考え、作家さんと話し合いながら、企画を一歩ずつ前へ進めていくこと。
それが、編集者の大きな仕事のひとつだと思っています。

QUESTION#06

職場の雰囲気や、チーム(部署)の体制について

漫画の編集部門は、コミックグロウル編集部とコミック編集室に分かれています。グロウル編集部は掲載作品を各セクションで連携しながら制作し、編集室は編集者のプロフェッショナル集団として、より作品制作に専念する部署です。

どちらの職場の雰囲気も、比較的静かだと思います。穏やかで、黙々と仕事に向き合うタイプの人が多く、オンラインで打ち合わせをしていても、大きな声が飛び交うことはほとんどありません。声が大きめの私は、ときどき肩身が狭いくらいです(笑)。

一方で、業務後に有志で飲みに行けば、漫画の話から一文の得にもならない話まで、話題が尽きません。普段は静かでも、内側には強い情熱を持った人が多い編集部だと思います。

QUESTION#07

新卒へのメッセージ

漫画編集者は外から見ると華やかな仕事に映るかもしれません。ただ、その実際の中身には、地道な実務や試行錯誤、日々の研鑽があります。作品への理想だけでなく、商業的な結果に向き合う必要がある仕事です。

理想だけでは仕事にならない一方で、理想がなければ、作品の未来を信じ続けることもできません。編集者には、ロマンチストでありながらリアリストであることが求められる。自分自身、仕事を続けていてそれを痛感しています。

ブシロードワークスは、出版社としてはまだ若い会社です。まだ、舗装されていない道がたくさんあるかもしれません。そんな環境でも、捉え方次第では、他では見られない景色があるはずです。ともに道を探し、切り拓いていきたいと思える方にとっては、うってつけの場所です。編集者としてどこで、どのように戦っていきたいかと考えた時に、そんなブシロードワークスが選択肢に入ることがあれば幸いです。

SCHEDULE

スケジュール

通常時

  1. 11:00 出社
  2. 12:00 メールチェック
  3. 13:00 会議
  4. 15:00 昼食
  5. 16:00 打ち合わせ
  6. 18:00 入稿作業
  7. 20:00 退社

多忙な一日

  1. 10:00 出社
  2. 11:00 会議
  3. 12:00 各種事務処理
  4. 13:00 昼食
  5. 14:00 打ち合わせ
  6. 15:00 メールチェック
  7. 16:00 単行本作業
  8. 18:00 入稿作業
  9. 20:00 打ち合わせ
  10. 22:00 退社